越後のえご

添加物は一切なし!
だからまるごと安心、たっぷりミネラル!

独特の弾力と歯ざわりが魅力の、ミネラルをたっぷり含んだ海藻食品です。

プルプル、もちもち、つるつるっとした食感が魅力の1つですが、凝固剤、添加物などは一切入っていません。原料のえご草のみを煮溶かして作り上げています。ミネラル、ヨウ素、そして食物繊維を豊富に含んでいます。えごは、毎日の健康維持にも、便秘解消にも、ダイエットにもおすすめです。

現代では健康志向で、ミネラルたっぷりの海藻食品として注目を集めていますが、元々新潟では冠婚葬祭やお祭りなど、ハレの日に欠かせない郷土料理として親しまれてきました。

新潟では日常的にスーパーに並んでいるほど、箸休めや酒の肴として楽しまれているものですが、「えごを知らない」「まだ食べたことがない」という方は、ぜひ一度ご賞味いただき、この不思議な「えご」のご感想をお聞かせください。

「えご」は日本のふるさと食

健康な毎日を送るにあたって、海のミネラルの摂取は欠かせない要素のひとつです。
日本人は昔からさまざまな工夫をこらして、海藻を食生活に取り入れて暮らしてきました。

流通の発達した現代のように豊富に海の幸が手に入り、冷蔵・冷凍技術による保存が可能となる以前は、知恵と工夫で技術を磨き、その地域の風土に合った伝統食品が生み出され、食文化が育まれてきました。

日本各地に海藻を使った伝統食があり、保存を目的とした海藻練りものの食文化が生まれました。
「えご」もそのひとつと言えます。普段は「えご草」として乾燥させておき、料理の際には煮て練り上げます。

越後ではえごは主に仏事や祭りなど「ハレの日」にふるまわれる料理の一品として、貴重な海藻の摂取として地域の共同体で作り方と味が受け継がれてきたものです。

そのため、「えご」は、特に新潟県人にとっては懐かしいふるさと食です。
どこか懐かしい味と香りは、新潟のお土産や、年配の方への贈り物として喜ばれます。

越後のえごが「幻の食品」といわれる理由

えご草は、ホンダワラ類という海藻に絡みついて生育する海藻です。
海底に自生しているわけではないため、ホンダワラ類の生育環境はもちろん、海の環境変化に非常に敏感です。

地震や地球温暖化が原因とみられる海水温の上昇など海の環境は日々変化しています。
収穫量はその年によって様々で、数年にわたって不作の年が続くこともあります。
かつては全国での毎年100トン前後の収穫があったといわれていますが、近年では30トンを超えれば豊漁と呼ばれています。
この間、洋食化による日本人の食生活の変化に伴い、えごの消費量も減少傾向にあります。

「えご」の歴史と原料

江戸時代の記録に「えご(いご)」を見つけることができます。法事の料理や税金として納める品として記載があります。越後をはじめ日本各地で食されていました。 北前船の往来により能登半島の輪島から新潟県の出雲崎へ「えご草」が運ばれた記録も残っています。

九州博多では「えご」は「おきゅうと」として知られています。
「おきうと」の名前の由来は大飢饉の際、漁師が博多湾に群生している海藻(「えご草」のこと)を見つけこれを煮詰め固めて食し、これで飢えをしのぎ、人々を救ったことから「求人(きうと)」すなわち「おきうと」と言い伝えられています。

博多の「おきうと」と佐渡の「いごねり(まきえご)」は薄く流した「えご」を巻く点で形態的にはほぼ同じものと言えます。

ただ、「おきうと」は直径15cm程の楕円状に流した後、中を筒状にして巻くのに対し、「いごねり」は幅1mくらいの大きな型に「えご」を流しいれ、内から巻き込んでいきます。

原料は「おきうと」では「えご草」のほかに「いぎす」等の海藻を加えているところもあります。佐渡の「いごねり」はほぼ佐渡産の「えご草」で作られています。

近年、「板状のおきうと」が出回っておりますが、これは「えご」「おきうと」をヒントにして作らせたもので、原料は寒天等で、博多の「おきうと」とはなんら関連はありません。お手に取った際、食品表示をご確認ください。

「えご」ができるまで

新潟県での主な産地は佐渡と出雲崎です。

佐渡産はつるっとした食感で硬さがありますので、薄く伸ばす「いごねり」に適しています。
細く切ってところてんのようにお楽しみいただくのが一般的。

出雲崎産は弾力があり香りがよく、もちもちした食感が特徴です。四角く固めて一口大に切り分けていただくと、海藻の風味と独特の食感をお楽しみいただけます。

このように各産地によって特徴が違います。また収穫した年にもよって出来上がりに違いがでてきます。
いのかいでは産地それぞれの特性を見極めて、程よい弾力に仕上がるようにブレンドしています。

大きな釜に入れた「えご草」に水を加え、約30分間じっくりと煮て、練り上げます。
独特の弾力があるため、何かを混ぜていると思われる方も時々いらっしゃいますが、凝固剤、添加物などは一切使用しておりませんので安心してお召し上がりいただけます。

じっくり時間をかけて煮て、練り上げた「えご」はとても粘性が強いものですが、いのかいのえごは口当たりを良くするために一度濾しています。これを容器に入れて固め、冷蔵庫で冷やして出来上がりです。

えごの食べ方

独特のモチモチとした弾力性があります。
一口サイズに切って皿に盛り、辛子酢味噌やわさび醤油で食べるのが一般的です。

また、ところてんを突く天突き棒をお持ちでしたら、天突き棒で突いてところてんのようにツルツルッといただくのもまた違った食感を楽しめるのでオススメです。麺つゆやポン酢に、たっぷりのかつお節を乗っけてもよく合います。

「えご」に馴染みのない県外からのお客様は、「見た感じようかん?こんにゃく?」と思われる方も多いので、食べ方がわからないというお声もよく頂戴していました。

そこで、30年ほど前にいのかいが商品パッケージに辛子酢味噌を添付して販売したところ、
皆様に安心してお召し上がりいただけるようになりました。

この辛子酢味噌の「絶妙な甘辛さ」が大好きなお子様もいらっしゃるようです。
添付の辛子酢味噌が甘く感じる方は和辛子を足していただくと、ピリッとした辛さが引き立ち日本酒によく合う酒の肴となりますのでお試しください。

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