「新潟蒟蒻(こんにゃく)」の誕生秘話

(株)猪貝工場外観いのかいでは昭和の始め頃からこんにゃく製造をしていますが、原料はずっと群馬県のものを使ってきました。

ですが、以前からここ新潟県の長岡地域でも、自分の家で食べる分のこんにゃく芋を畑の隅で栽培している農家が何件もあると聞いていましたので、できるなら地元で栽培したこんにゃく芋でこんにゃく作りをしたいと思っていました。

お願いできる農家を捜していたところ、新潟県長岡市七日町の堀清一朗さんに「新潟の地元で作ったこんにゃくは確かに美味しい。100%新潟産の原料で、たくさんの人に美味しさを知ってもらえたら嬉しい。大変かもしれないけれど、やってみようか」というお言葉をいただきました。

 

群馬のコンニャク栽培のプロに師事しました

こんにゃくいも平成18年5月。堀さんと二人で、群馬県下仁田町で活動している下仁田蒟蒻有機栽培グループ(代表:広沢充さん)を訪ねました。

そして畝作りをはじめとしたこんにゃく栽培のイロハから教わり、平成18年が半反、19年で2反の畑にこんにゃくの種芋を植え付けることができました。

その後もずっと指導を仰いでいます。

いのかいの本社工場から西へ1kmほど離れた長岡市長峰地区の畑で、土と太陽の恵みをいっぱいに受けて育ったこんにゃく芋。10月後半から11月にかけて収穫された量は、なんと1トンを超えていました。

群馬県のこんにゃく芋と比較すると小ぶりな出来上がりですが、群馬のこんにゃく芋取り扱い業者の方に見てもらったところ、「しっかりしたこんにゃく芋ですね」とお墨付きをもらいました。

食物繊維がたっぷりでダイエットに最適!と煽り文句で謳われる食品で、その原料が芋と知らない方も多い「こんにゃく」ですが、原料の芋本来の風味がとても美味しく、どこかほっとする、やさしいこんにゃくができあがりました。

 

地元農家の方々からご協力いただけることに

こんにゃく畑
平成17年ごろに長岡の農家の方と知り合って栽培を依頼し、手作り製品を作り始めました。

一般的なこんにゃくよりも柔らかく、「また食べたくなる味」と皆様に好評をいただいています。こんにゃくを「味」で選んでいただけるのが「新潟蒟蒻」のすごいところだと自負しています。

平成22年から新潟の赤塚地区や津南の生産者の方から、ある程度の量のこんにゃく芋を栽培してみようという話をいただきました。

農家の方々はそれぞれ栽培のプロですが、実際、広い畑でのこんにゃくの栽培の経験がありません。お願いするほうも不安でしたし、作る側も不安が大きかったと思います。

そこで、いちど皆さんから集まっていただき、こんにゃく栽培で先行して実績のある長岡の生産者の方の話を聞いてもらえば参考になるのではと考え「新潟こんにゃく芋生産者会議」を立ち上げました。

県内生産者、支援していただいている県の関係機関(食品流通課、食品研究所、各地の普及センター)、県内のこんにゃく製造業者からも集まっていただきました。この間、栽培や種芋保管についての情報交換や製品に加工したものを試食しての比較検討を行いました。

会議の中で、「やはり日本の中心産地である群馬を訪問して話を聞き、どうしても現地を見たい!」との声があがり、群馬の産地見学も行いました。その後、県内の生産者同士での情報交換や、産地見学で訪れた群馬の生産農家との情報交換が個々に行われています。

そして「新潟こんにゃく芋生産者会議」のあった年の収穫は5トンにものぼり、大豊作となりました。

そして商品化へ

できたての手づくりこんにゃくの味は格別です。この頃から「新潟蒟蒻」として製品化を考える中、新潟県から「食のにいがた」新商品開発事業で支援を受けることができました。

現在は、新潟県の農業普及指導センターとも連携して、村上市、新潟市、長岡市、南魚沼市、津南町の生産者と契約栽培に取り組み、平成24年は、県内で約9トンのこんにゃく芋を生産することができました。更に長岡市内でも、三地区の生産農家の協力を得られるようになります。

 

皆様にこんにゃくの本当の美味しさを味わっていただくべく、生産者の方々とともに、
いのかいは「100%新潟産のこんにゃく」の生産に取り組んでまいります。

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